| 菊 田 | 郷 野 | 佐々木 | 三 崎 |

今回の試合は、何が何でも一本取りたかった試合。でも、シノシックはディフェンスに長けていてうまかった。正直、試合慣れしてるなと思ったし、そこが今回一番気になってた所でもあった。彼は、ティトの王座に挑戦して破れはしたけど、海外に一人出てやってきた経験は、自分よりも遥かに大きいものを持っている。経験というものは本当に怖いからね。初出場のパンクラスで、場所が両国という大会場であっても、動揺はなかっただろう。

試合の方は、勝ったけどチャンスがいっぱいあったし、取りきれなかったのは、はっきりいって自分の甘い所。現に試合後、アームロックと肩固めは、かなり際どかったと彼本人から言われた時には、技を掛けている方の優位なはずの自分が、絶えてる側のシノシックに根負けしてしまったんだと、凄く悔しかった。

今回は、グラバカでは珍しく、毎日が合同練習で、打撃も寝技もとにかくみんなで激しい練習をこなしていた。でも郷野君以外はみんな怪我をしていて、自分はヒジ、ヒザ、腰を珍しく直前で痛めてしまい、三崎は足、佐々木は足、肩とかなり怪我人続出の中の勝負であった。廣戸道場の整体の先生方には、みんなまとめてお世話になってしまった。こういう事はめったにはない事。

シノシック戦は、やる前、あまり勝負の想像が出来なかった。その肩書きは、アブダビでベスト8に入っているし、UFCのジェミリーホーンに一本勝ち。フランクシャムロックが全盛の時にいい勝負をして苦しめたという、この3つのポイント。それに対して自分がどういう試合展開にもっていけるのかが想像がつかなかった。

でも結局、彼から関節を極めた選手は誰もいなかったので、是非とも自分がという気持ちは強かった。試合中、どこかで取れそうな感じがあった。全力は尽くしたつもりだったけど、それでも終わってみると、いろいろと問題点が出てきた試合となってしまった。最初の肩固めでは、マウントの状態でもっとグイグイ締め付けていって、完璧にはまったところで横に出ればよかったのに、甘い状態で横に出てしまったので、うまく長身を生かした遠心力を利用されて逃げられてしまった。あの遠心力が使えるのがまたうまい証拠ではあるんだけど、妙に一本を取るという事に焦ってしまって裏面に出た。アームロックなどのデフェンスもうまかったけど、あそこからは別の技の切り替えが必要だったし、あれで取らなきゃという、いらない焦りから腕力を消耗してしまい腕が張ってしまった。

2R目以降は、あの体勢になっても全く力が入っていないのにトライし続けてしまった。それでも最後はもう一回マウント取って、関節で勝負を賭けたかったのに情けない。でも普通は後半になるにつれて相手もくたばってくるはずなんだけど、逆にシノシックはどんどんと集中力を増してきて、ポジションが取れなくなってしまったのには、さすがだなと思った。でもあそこまでいってたら必ず一本取らなきゃいけない相手だったのには変わりない。

今までの試合では、凄く慌ててしまう場面が多く、今回は落ち着いてやろうという事で、大まかにはそれは成功したんだけど、肝心な極めの詰めの部分でそれが持続できなかったのが判定になってしまった最大の大きな要因だ。でも、試合前のアップや練習法、集中の仕方など、いろんなものを今回は変えて臨んだんだけど、凄く状態は良かったと思う。今回は取れなかったけど、必ず次につながるものを掴めたと自分では確信した。ファンの皆さん、本当に応援ありがとうございました。今回は納得する試合が出来なくて残念だったけど、また反省を踏まえて、がんばります!